been dazed and confused for so long 

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TGIF


私立の中高一貫の学校に通っていた私は、毎朝、
都内で常にワースト5位に入る満員電車に乗って通学していた。
中学1年の、それこそ電車通学を始めて間もない頃に、初めて痴漢に遭った。
そのときは息が出来ないくらい怖かったけど、
2, 3回目からはもう慣れちゃって、加害者に対して立ち向かうのも
面倒くさい、その方が恥ずかしい、という感じでやり過ごしていた。
実際ほとんどの加害者はこっちが何らかの嫌な反応を示せばすぐに止めるし。
あの人たちは逮捕されるのが一番怖いですから。

1週間に1回は痴漢に遭っていたので、もうその対処はプロフェッショナルに
なっていて、手で振り払う、頭突きで威嚇、などなど様々な技を身につけた。
色んなタイプの加害者がいて、逆ギレしてくるような人もいたので、
心理的に何も感じないようにする技は、高校になる頃にはかなりのレベルになった。
人生最後に制服を着た卒業式の日の帰りの電車でも遭ったときは、
もはや笑ってしまった。この人たちは本当に制服が好きなんだな、と。

別に傷ついてもいないから、当たり前のように友達とネタにしたり、
今でも笑い話にしたりできます。




でもさー、今思うと間違っていたなと。


まず、調べたところによると、痴漢された際の示談金 or 慰謝料が
少なく見積もっても10万円だそう。
私は平均して1週間に1回被害にあってたから、1ヶ月4回。
年間通じて学校に行くのが
4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月、2月だけだとして計8ヶ月。
8ヶ月 × 4回で32、一年で32回被害にあった。
それが6年間続いたから32 × 6で192回。
その全てを警察に突き出して示談金でも何でも貰ってれば
6年間で19,200,000円を稼げてたわけです。約2千万。

普通に2千万欲しいし、加害者たちがぬくぬくと自分の欲望を
満たしながら本来は私のものとなるそれぞれの10万円を何か
自分の生活や趣味に費やしていたと思うと悔しい。
そもそも2千万分の犯罪被害受けてきたのに私何やってたんだ...。

がめついように聞こえるかもしれないけど
(ま、本当にお金は欲しいですから)、
被害にあう度にいちいち声をあげてれば、
微力ながら、他の被害者を出さずに済んだかもしれない。
私のように慣れきっている人もいただろうけど、
幼かった私のように恐怖に震える子を救えたかもしれないのに。
自分のことしか考えていなかった。

6年間何やっていたんだろう。
2千万あれば何でも好きなこと出来ただろう。
被害にあっていた他の人たちの救済や希望にもなっただろう。

でも本当は、こんなことを私に考えさせる加害者と、
それを本気で駆逐しようとしない社会のほうがおかしいでしょ。
(私もそんな社会に加担してしまったのだが)
私が頭を悩ませ、あの頃の自分を恥じるのも変な構造でしょ。
あの加害者たちは皆、しっかりスーツを着て会社に行く途中だった。
痴漢自体がトラウマになって今でも性的なことが苦手とか
そういうことは幸いないけど、「しっかりスーツを着た男性」
の全てが実は狡猾な犯罪者なんだろう、という偏見が
いまだに消えません。
当然これは犯罪者でないほとんどの男性に対しても失礼だし、
そういう男性を蔑んでしまうのは、私だって嫌です。

だからこそ、そこは"加害者" や "加害したいと思ってしまう予備軍"
の人々の意識を変えていって欲しい。
もちろん中にはそんな意識改革なんかで欲望が抑えきれないような
加害者もいるので、そういう人に対してはちゃんと警察なり
医療なりで対処していってほしい。

被害者に勇気を出すことを促さないでほしい。
被害者に努力をさせないでほしい。





やーほんとに、満員電車ってだけでも地獄だったのに
その上痴漢にあって、しょうもない学校行って、
なんで他の方向へシフトチェンジしなかったんだろうかと後悔。
電車乗らないで通える学校に、高校からでも編入すれば
良かったのに、そんな選択肢すら無かった。
親の事情以外の"転校" って、基本良いイメージないからねー。
問題児とか、スキャンダラスなイメージにさらされるし。

大人になれば転職って当たり前だし、なんなら大学でも
気に入らなくて他の大学入り直すとか、学部変えるとかあるのに、
小中高だけはその子の意志で転校するのがメジャーじゃないんだよな。
そこをメジャー化しないといつまでも学校という檻の中で苦しむ子が
増えるだけだ。

話がとびましたが、2016年も終わりかけ、
4年後には五輪が控えている(んだかどうなんだか)東京で、
いまだに痴漢がどうこうで騒がなきゃいけないこの原始感。
やっぱりおかしいですよ。



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うっせー




お引越し


おめでとうございます。


51rFdomWfyL.jpg




11歳くらいのときって、心は完全に子どもなんだけど、
身体が少しずつ大人になり始めて、それについていけなくて焦ったりする。
私は「もう自分は大人なんだ」って諦めがつくのが
15歳を過ぎてからだったような気がする。
恥ずかしながら、それまでは生えてくる陰毛が嫌で嫌で、
意地になって剃っていた。15歳くらいになって剃るのをやめた。
今でもあの産毛のような陰毛を初めて発見したときのショックは忘れない。


1993年の相米慎二監督『お引越し』という映画見て、
あの頃の気持ちが、とてもみずみずしく、リアルに思い出された。

小学六年生の漆場レンコは、ある日両親が離婚を前提しての別居に入り
父ケンイチが家を出たため、母ナズナとともに二人暮らしとなった。
最初のうちこそ離婚が実感としてピンとこなかったレンコだったが、
新生活を始めようと契約書を作るナズナや、ケンイチとの間に挟まれ
心がざわついてくる。揺れ動く11歳の少女の気持ちの葛藤と成長を、
周囲の人々との交流を通して描くドラマ。
(wikipedia)







特に主人公が着ている服、持っているぬいぐるみや雑貨が
自分の子どもの頃のものと似ていて、あの頃がよく思い出された。
この映画、最初は主人公とその周りの日常を描いているんだけど、
終盤からどんどん心象風景を反映した描写になってきて、
とってもアヴァンギャルドです。

やべーーこれ絶対哲学のやつじゃんって思ったね。
フロイト?多分フロイト。
両親の別居(ほぼ離婚)という事実は子どもにとって、
それまで当たり前だったもの、自分の手中に収まっていると思っていたものが
実は最初から自分のものではなかったことを思い知らされることだ。
親は自分のためにあり、親の婚姻関係も自分のために未来永劫続くだろうと
思っていたのは大きな勘違いだった。
親はそんな崇高な存在ではなく、別居もすれば離婚もする。
新しい恋人が出来れば子どもを捨てるかもしれない。
子どもはそれを理解しなくてはいけない。



mqdefault.jpg
http://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00008M8BW



この映画で描かれる祭りのシーンがアヴァンギャルドだと言ったけど、
実際の思春期の成長の過程のほうがよっぽどアヴァンギャルドだ。
毎日変化の連続で、心も身体も正気ではいられない。

そのアヴァンギャルドな祭りが終わった後
少女は大人になっている。
お引越すことは大人になることだった。
そして、大人とは何もすごくないんだということを知る。

私は、セックスという行為がどんな雰囲気で行われるかを、
映像だか漫画だかで初めて知ったとき、大人の本性を知ったと思った。
普段あれだけ規律に従い、感情的にならない"立派な"大人達が、
あんな風に我を忘れ恍惚に浸るのが信じられなかった。

そんななか、勉強したり恋したり、好きなことや苦手なこと見つけたり、
人格が形成されていくけど、待ち受ける"大人"は自分が想像していたより
遥かに未熟。それでも生きて、次の世代へと引き継いでいかなければならない。
いつも、未熟なままでは人の親になんてなれないと思っていたけど、
今、私も子どもが欲しいと思いました。


Uniqlo × HanaTajima


前に新宿のユニクロふらーっと見てたら
ハナタジマとユニクロのコラボが目に入って、
気付いたら思いっきり衝動買い (&大人買い) してしまった。
ここまであからさまな衝動買いは久しぶりだ。

ハナタジマは、日本とイギリスのハーフのデザイナーでムスリム。
このコラボではムスリム女性に向けたファッションを展開している。


uniqlohijab20160223-20151113_006-thumb-400xauto-516610_convert_20160913004828.jpg
fashionsnap.com

ご本人が美しい…



展開されていた服たちは、モダンで、上品で、アーティスティック。
マットっぽい、明るめのアースカラーが綺麗。
ムスリム文化を知らないからか不思議な構造に見える。



最近はドルガバがヒジャブ展開したり、
H&Mもキャンペーンにムスリム女性使ったりと、
ファッション業界も何かとグローバル化っぽい試みが多い。
中東マネーをファッション業界に流してもらおうっていう
目論みもあるだろうけど、何より、ムスリムファッションの
可能性への挑戦を感じて、私はとても好きです。
敬虔なムスリムは黒いチャドルで全身を覆うから、
そこからは可能性は広がりづらいけど、
モダンムスリムは頭に巻くヒジャブも色とりどりで柄も多様で綺麗。
控えめで、肌をなるべく露出しないことがムスリムファッションの
条件なんだとしたら、まさにファッション業界は大もうけですよ。
たくさん生地使ってもらえるんだから。

UNIQLO_x_Hana_Tajima_FW15_convert_20160913110200.jpeg
hanatajima.com


私はムスリムではないので、さすがにヒジャブは使わないけど、
ヒジャブって便利よねー。夏は帽子代わりになって日差しを防いで、
冬は防寒になり、降り掛かる雨からも守ってくれる。
髪型が決まらなくても、美容院で変な髪型にされても悩むことはないもの。



IMG_1091_convert_20160914004404.png

ヒジャブは被らなかったけど上下買ったやつでコンタクト。
フリース素材のトップスの裾についてる紐は、
何かイスラム文化圏のライフスタイルに合わせたものなの??
そしてこの黒のパンツのカッティングがすごい。特殊。








ファッションとはもともと差別であると思う。
(より良い) 服を選ぶこと、スタイリッシュな着こなしで
他者との差をつけること、もっと言えば、
おしゃれな人としかつき合わないこと、
おしゃれなカフェにしか行かないこと、
おしゃれな音楽しか聴かないこと。
ライフスタイル全般において、
ファッショナブルを目指すことは差別であると思う。

実際に、ファッション業界にいる人は国内外を問わず、
感じが悪く、差別的で排他的な人が多いイメージがあります。
おしゃれでない人に対して見下したような態度を取りがちだったり。
代表的なのが『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープ演じる鬼編集長。
あそこまであからさまではないにしても、
ダサい人は人間としてすら扱わない、みたいな人、実際に結構います。

私はそれに辟易しながらも、自分自身ファッショニスタなので、
そういう性質が自分にもあることを認めざるを得ない。

フランスのビーチが、ムスリム女性のブルキニの着用を禁じたことが
話題になりましたね。
禁ずる理由は「公共の場で宗教的な装いをしてはいけない」から
ということだそうけど、「景観を損ねるから」という点も
含まれるのだとしたらそれはレストランやバー、クラブなどが掲げる
ドレスコードと変わりない。
ドレスコードの設定は近い将来「差別」として撤廃、
もしくは批判の対象にされるかもしれない。
(実際ドレスコードはうまく機能していない場合が多い)


b1abd61e-s_convert_20160914103219.jpg
blog.livedoor.jp

(かなり悪意のある構図。
別に左の2人はブルキニの女性を見て驚いているわけではないだろうに)



人間はいつの時代も、どんな場合でも、差別をする生き物だ。
人間に差別感情があるのはなんら不思議なことではない。
それを踏まえた上で、今は、それでも差別をしない努力をみんなでしていこう。
という時代なんだと思います。(と思いたい)
まだまだみんな未熟だけれど、差別がなくなる日を目指して、
工夫して、考え方も変えていこう、と。

こんな時代だから、当然ファッション業界の差別的意識も
問題視されるべきだと思います。
だってファッションとは一部のおしゃれな人たちだけのものではない、
人類全般のものだから。
他者との差別化をはかるのがファッションでも、
他者を見下し、軽蔑するのはそろそろ辞めたい。

欧米の白人のものだったファッションが、
次第に黒人に渡り、それまであり得なかったヒップな着こなしが実現した。
そのうち日本人による洋服の概念を揺るがすような服が出てきて、
今のファッションはだいぶユニバーサルになった。
さらに次のステップを予感させたムーブメントが、
ハナタジマとユニクロのコラボレーション。
ムスリムファッションはこれまで無視されてきた分野だけど、
これからはもっと増えてくのかな。

ムスリムファッションって、「モデストであること」が重要視されるから、
自然とシンプルでエレガントで上品なものになる。
だから日本人の普段のファッションにも断然取り入れやすい。
ファストファッションはハイブランドを模倣するだけでない、
社会的な役割があると思いました。


高校生RAP選手権 in 武道館








行ってきました第10回高校生RAP選手権。
今回は武道館…ここまでの規模になると、
正にこれが日本の経済回してるなって本当に思わされるよ。
2年前のディファ有明での大会も見に行ったけど、
やはり規模が違いすぎる。(ディファ有明はそれはそれで良いのだが)
噂によると電通が動いているそうで、それほど
今や日本語ラップは"儲かる"商売なのでしょう。



九段下の駅からガラの悪さが目立った当日。
だけど2年前よりは普通っぽい子が増えたような。
それだけラップが一般層にも浸透してるということなのかな。
今回は私が尊敬する宇多丸 (Rhymester)がライブするということで
もはやそれだけのためにチケット買ったと言っても良い。
宇多丸が出てきた瞬間、まわりの高校生がhooo!!!とか
言ってる中号泣してしまいました。
あの尊敬する宇多丸師匠が一応同じ空間の中に…
いや映画館行きまくれば絶対会えるんだけど(笑)
それでも、最近なんか辛いこと沢山重なったし、
初生宇多丸でとても元気をいただきました。
宇多丸本人も言っていたけれど、サウスブロンクスで生まれた
この希有な文化に憧れ突っ走って来た宇多丸や同世代ラッパーたちがいて、
そこをまた引き継ぐ、若過ぎるくらい若い子たちがこうやってシーンを
盛り上げてくれることが幸せ。って部外者ながら私も思う。
勝手に宇多丸の身になってジーンとしちゃった。

ちなみに私が尊敬する人No.1が宇多丸、No.2が真木蔵人なので、
この日は本当に幸せでした。
(真木蔵人出ないかと思ったけど出てくれて良かった〜)






今回私的に一番ぐっときた、盛り上がったバトルは
MC☆ニガリ対Rude-αかな。

MC☆ニガリはさすが、安定のスキル持ってるし、
常にマイクを通して声が聞きやすく、
どんなにがなってもよく聞こえるし、声量もすごい。
見た目含め、コミカルで可愛いから和むし、
ラップも、バトルとは言え愛を感じるものが多い。

Rude-αは可愛い。文句無しに可愛い。
高校生ラップ選手権はこうやって母性をくすぐりまくるのがズルいと思う。

あとは最終決勝戦、じょうとT-Pablowのバトル。
元いじめられっ子のじょうが元(?)不良のT-Pablowを
おちょくりまくる感じがアツかった。
それにT-Pablowが多少たじろぐ感じが見られた。
いじめられっ子が不良に勝つ、というストーリーだけでも
カタルシスが湧いた。

あと、相変わらず審査員のR-指定の解説は凄まじかった。
解説ていうかまずラップ全て聞き取れるのがすごいわ。
そこからその韻がどういう意味なのか、どこの引用なのか
何へのオマージュなのか、全て説明してくれる。
R-指定、年下なんだよね…。どういう人生送ってんだ本当。
さらに、ラップというより、もはや人間という肉体としてすげえ、
と昔ライブを見て実感した鎮座DOPENESS。
審査員席に座りながらも、動き、態度が "やばい" ことが
あの距離からでもよく分かる。






あの日の帰り、きっと全員がこの曲を聴いたことでしょう。





日本という国はガラパゴス的であると思うし、
多様な文化が独自に発展して、それを海外の人が面白がってくれる場合も
あるけど、無視される場合がほとんどだろう。
特に、今のこの大ブームの日本語ラップに注目する海外の人は
ほとんど居ないだろう。そりゃあ言葉の壁もあるし。
でもこれこそ見てほしい日本だよね。これこそ心から誇れる日本じゃない?
特にヒップホップという文化を築いてきた本国の大御所ラッパーたち。
彼等からしたら、遠い場所で、自分たちとは言葉も文化も違う若者が
自分たちが作り上げてきた黄金のヒップホップを引き継ごうとしてくれている
ということに涙するレベルだと思う。
いやこれ、自分が黒人大御所ラッパーだったら絶対号泣しちゃうよ。
さらに会場を盛り上げまくる熱気に満ちまくった多くの観客がいるんだから。


今の時代、正直リアルタイムの最新ヒットチャート追うとか、
CD予約して買うとか、貸し借りするとかありえないと思うけど、
ここに最新の音楽が生まれていて、その瞬間を何度も共有できたことが幸せだ。
(フリースタイルは即興だから正に真新しい音楽が生まれる瞬間に立ち会える)
偶然や運も含め、このムーブメントは発生しているのだろうけど、
ラッパー、出演者、スタッフ、関係者たちに心から感謝します。





最後に、著書『ヒップホップの詩人たち』や様々な場面でラッパー達に
地道にインタビューし、プッシュしてきた都築響一さんのツイートを引用。
都築さんは、事務所も、HPも連絡先もない無名のラッパーにインタビュー
するため、わざわざライブハウスで出待ちをしてきたような人です。




ワナビー


ビヨンセ、リアーナ、ニッキー・ミナージュ、ミッシー・エリオット。
チョイスが古めかもしれんが、アメリカのブラックの女性アーティストたちは
強くてセクシーで、リッチでおしゃれで、名声も地位も富も、
すべてを手に入れたような全世界の女性の憧れ。
これまでに何人の女性達が、YouTubeで彼女達を見て
勇気づけられてきたことだろう。


beyonce-in-golden-bodysuit-live-on-stage-wallpaper-2013_convert_20160814211748.jpg
www.wallpapermade.com




ご多分に漏れず、私も彼女達を見て震えるほど感動して、
影響を受け、自信や勇気をもらった一人です。
大げさに言えば命を救われたくらいです。

最近話題になった「Wanna Be」の国連のリメイクダンス動画。
スパイスガールズのワナビーに合わせて、
世界各国の女の子たちが力強いかっこいいダンスで
女性の権利を訴えている。
"What I really want"、本当に望むこととして、
平等な教育、平等な仕事や給与、暴力への反対、子どもの結婚の禁止
などを訴えかけるプロジェクトらしい。







こういう女性解放系のものって弱くて、いつも涙腺が刺激されます…。
フェミニズム的にもエンターテインメントとしても面白く、
観ている人を奮い立たせるような何かがある。


と同時に、少しの違和感もありました。
私はこうなりたいかと言われたら素直には頷けない。
それは私という人間がまだ自分のアイデンティティも、
「自分らしさ」も確立できていないから、
自分がどうあるべきか、特にこういったフェミニズム的問題を前にして、
自分がどういうスタンスを保てばいいのか分からないからだろう。

私は、これは正直なコンフェッションですけれども、
主に恋愛において、客観的に見れば最低なモラハラ的男性に
ひれ伏すような愛を感じたりすることもあります。
とても依存的で、病的で、仲のいい友達にもこのことは言えない。
負の要素だらけの愛に生きたりすることもあります。
これまで結果的にはヤバイことにならずに済んだけど、
いわゆるメンヘラ的な究極な行動をいつ取ってもおかしくない。
確実にそういう部分が私にはある。
これをここでは「初期椎名林檎的性格」と呼びます。
(イメージですよ!)

その反面、さっきのワナビーのような
強く生命力に満ちた、ガールズパワー全開な、
自立した女性も、自分のなかに存在します。

結局昼 (外では) はビヨンセ、夜 (家では) は椎名林檎なんです私は。
これはよく言う「自称サバサバ女は地雷」というのと同じです。

img_0.jpeg
blogs.yahoo.co.jp




そんな私は、世の中の女性達が、平等な権利を得て、
皆が自由で、幸せをつかめることを心から願うけど、
そうでない女性のあり方も、尊重したいと思いました。
不健全な幸せ、病的な愛に溺れて、
尊厳を失うようなことになったって良いと思えることもあります。


アメリカでは先述の通り、ビヨンセをはじめとする
パワフルな女性像が良いとされ、特に黒人の女性たちは
必然的にそうあるべきみたいな風潮すらあるけれど、
その精神性がどうしても合わない黒人女性だっている。
だってビヨンセたちはそれこそ美貌も才能もあり、
なによりもとてつもなく裕福だけど、
それに対して裕福でない一般の黒人女性はたくさんいるだろうし、
別に美しくもなく、才能もない人だって多くいるだろう。

彫刻家・文筆家の柴田英里さんが言っていたけれど、
最近黒人女性の一部の間でゴスロリが流行っているらしい。
ビヨンセ的な強い女性像が(ほぼ)求められているなかでの
反動なのではないかと。
なるほど、ビヨンセの対極のようなゴスロリにはまるのは面白い。
絶対にありえない組合わせだと思っていたから。
黒人女性にだって、あたりまえだけど初期椎名林檎的性格を持つ人はいる。
(実際R&Bとかソウル聴いてても歌詞は結構メンヘラってたりするしね)




rooney-mara-dragon-tattoo-large_convert_20160814222344.jpg
www.telegraph.co.uk

『ドラゴンタトゥーの女』もメンヘラの共感を得ていることでしょう。
見た目はこんなでも好きな人の前では可愛いし、
好きな人のためなら何でもしちゃう!みたいなとこ!
分かるう…!




社会生活のなかで、メンヘラはバカにされて嫌がられるし、
女性も胸を張って堂々と生きていく時代なのは分かっているので、
私も毎日頑張っています。ワナビーの女の子たちみたく、
パワフルに生きているつもりです。(あくまでつもり)

だけれど、他者(主に男)に自分を利用されることや、
自分の尊厳を踏みにじられてもその対象にしがみつきたいことも、
これも立派な "What I really want" かもしれないし。
ワナビーの動画は大好きだけど、そういう初期椎名林檎的な
願望を持つ人の権利は無いものとしている感じがした。
全ての願望が叶うことが真のフェミニズムじゃないかしらね。

 
 
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