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書を捨てよ 町へ出よう/グミ・チョコレート・パイン


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制作年:1971
監督:寺山修司
出演:佐々木英明、斉藤正治、丸山明宏



「真昼間の町に、ビルの壁に、映画なんか映せるかよ」



昭和の斬新な芸術家、表現者として有名な寺山修司の映画。
ストーリーなんて、どうでもいいんだと思う。確かに青春独特の
焦燥感みたいのが伝わってくるけど、重要なのは、この映画の
冒頭と、ラスト。







書による(勉強することや映画とかもそう)知識ばっかり得ようとしないで、
実際に外に出て、人と話して関わって、体で何かを感じろっていうこと。

この映画は自分の生き方を見つめなおす、大きなきっかけとなった映画。

文科系の自分は映画大好き音楽大好き本大好き。そこで得たものの
大きさは計り知れないけど、知識を沢山持ってるから、かえってマイナス
になることもある。「書」の中の世界を信じて現実の世界が違うと辛い。






大槻ケンヂの小説「グミ・チョコレート・パイン」もそう。おんなじこと言ってる。


主人公・賢三の友達のおじいさんが言うセリフで耳に痛いものが沢山あった。


「何も知らぬくせに、映画や本の知識だけが頭の中でふくれあがっている。
知識はいらぬプライドを生み、プライドは現実との軋轢を生み、耐えられなく
なった少年は内へ内へと閉じていく。
内向は何も生まず、そして知ることを
恐れるのじゃ。」


「現実は痛みと恐怖の連続じゃ。どれだけ映画を見ようと本を読もうと
現実の痛みだけは体験しなければ絶対わからんのじゃ。そして現実の
恐怖は……立ち向かわなければ乗り越えることができないんじゃ。
失恋と自信喪失でお前はさらに象牙の塔の中へ引きこもろうとしておる。
映画や本や空想のなかに浸っていれば、ぬくぬくと安心できるからな。」


そして、主人公の片思いの相手、山口美甘子のセリフ

「小説でも映画でもわかんないね、この熱さとか、やわらかさとか、
伝わってくる鼓動のリズムとか」



本当に耳に痛かった。

「グミ・チョコレート・パイン」を読んだ当時、私も主人公たちと同じ
17歳で、本当に自分のために書かれた小説だと思った。自分が
モデルになってるんじゃないかって思った。(多分、この小説を
読んだ誰もがこう思ったはず)

そのときは、このセリフにピンと来なかったけど、2年程たった今、
胸に突き刺さる。この通りだったから。

おじいさんの言葉通り、私も映画や本の知識が沢山あって、
それに対するプライドがあった。そのプライドのせいで失なった
ものは、すごく大きい。

いくら知識があったって、現実の世界でうまく生きられなきゃ、
何にも意味がない。


芸術の世界、空想の世界に引きこもって、一生を終えるっていう選択肢も、
確かにある。こうして生きて、退廃的に死んでいった偉大な芸術家たちも
沢山いる。だけど私は、「町」に出たい。というか、出なくちゃダメだ。
芸術を、現実の痛みからの逃げにしたくない。




もちろん、「書」は大切。「町」にいるだけじゃ、それもやっぱりダメ。
安っぽい観念しか生まれないと思う。

「書」と「町」を両立して、同じくらいにうまくバランス取れたらいい。

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Coco Iijima

Author:Coco Iijima
ヒップホップ・アクティヴィスト
1990年 東京生まれ

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