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血みどろベルリン記


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ベルリンに行ってきました。

なんと初日に生理が始まっちゃうという最悪のシチュエーション。
途中カタールで乗り換えて片道20時間。
4泊5日で結構弾丸だったけど、出来るだけ色んなところ回ったので、
記しておこうと思います。

ドイツって、現代建築、現代アート、現代写真などなど、
とにかく新しいものが発展しているけど、
その理由に、ナチスの統治下にあった歴史が関係するらしい。
というのも、ドイツが少しでも古典的なこと、昔っぽいことをすると、
ドイツ自身も、まわりの国もあの悲惨な時代を彷彿させてしまい、
みんなが嫌な思いをするからだって聞いたことがある。
暗い過去の産物なのね。


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物価

物価まじ安いです。もう本当安い。最高。まじで。
ビール(私は飲まないけど)も日本円に換算しても200円しないし、
食べ物も安くて美味しい、量も結構しっかりある。
ホテルの近くのケバブ屋さん、美味しくて何回も通っちゃった。
日本では300円くらいするアイスクリームも半額くらい!
(しかもすごく美味しい)
スーパーやコンビニで売ってるお菓子も安い。
化粧品も200-300円でマニキュアとか口紅とかハンドクリームとか
買えちゃうから幸せ!
家賃も安いと言うし、本当に住みやすい街だと思います。
ベルリンで一年分の服とか化粧品とか、趣味のもの買って、
日本では一年我慢したほうがお得。
みんな行った方がいいよ。




建築・街並

ドイツって、他の国と違って、国を象徴する建物や
観光スポットが少ないから、そういう場所を見て回るのに
無駄な時間を費やさなくて良かった。

ただ、先述の通り、ドイツは現代建築が有名だと聞いていて、
街並も相当カッコいいんだろうと期待していたら、
ひとつもフォトジェニックな場所が無くてとても残念。
半端なヨーロッパ感、半端な現代感が結構ダサかった。
2月にロンドンとパリに行ったときは、それぞれ街並が特徴的で、
歩いているだけで楽しかったのに。

街中は、これでもかというほどグラフィティで埋め尽くされていた。
建物の外、中、駅の構内、電車の中、地面、ベンチ、なにもかも。
グラフィティは、ヒップホップ4大要素のひとつだけど、
ベルリンのグラフィティにはヒップホップの匂いが感じられなかった。
(まず黒人がすごく少ないし)
ということから、ベルリンのグラフィティ(もはやただの落書きなのだけど)は、
本当の荒廃、本当のアートとして存在している気がした。
ヒップホップが介在しない、純粋な主張としてのグラフィティだと思いました。

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地下鉄構内のカワイイ落書き。
ヴィム・ヴェンダース「ベルリン 天使の詩」?




ドイツ人

ドイツ人は美男美女が少ない。(本当ごめん)
いや…、みんな可愛いし綺麗だしイケメンなんだけど…
ハッとするような美男美女が少ない。
それでも身なりや振る舞いが魅力的な人が多く、
道行く人々を見ているだけでも楽しかった。

みんな英語が堪能だし、そこそこ親切。
中心地に出向けばおしゃれな人もたくさん。
こんなセンス良い人がいるんだ!って、
ファッションスナップフォトグラファーが歓喜するような
場所でした。





交通

ベルリンの交通の基本は
Sバーン(外の電車)、Uバーン(地下鉄)、Tram(路面電車)で
成り立っています。最初はややこしかったけど慣れると簡単。
有名な話かもしれないけど、ベルリンの電車には改札がありません。
なので切符も買わずに乗れちゃう。
運が良ければそのままタダ乗り出来ちゃうけど、
コントローラーと呼ばれる、乗客がちゃんと切符を持ってるか
チェックする係に出会ってしまうと罰金60€を取られるらしいです。
そのコントローラーの出没率が結構高いので、
切符は絶対買った方がいい。言い逃れは出来ないって!
(私も4泊5日の旅で2回チェックされた)

あとベルリンは自転者がとても多く、歩道の半分くらいが
自転車専用になってます。
いいよねー自転車。日本みたいに駐輪禁止のルールもないだろうし。
ドイツの自転車はどれもカッコいいし、レンタル屋さんも街中にあった。

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音楽

ドイツ語の音楽ってあんまり知らないし、
結局ドイツでも流行ってる音楽はアメリカやイギリスのものだけど、
ストリートミュージシャンのクオリティーがすごく高かった!
駅の片隅、広場の真ん中、至る所に各々の個性が際立つアーティストが
いたけれど、みんな自由に自分の表現をしている感じがして良かった。



伝わりづらいけど、イメージではこんな感じ…。
これフランス人だけど…。






BLESS

今回の旅で一番良かったのは、BLESSに行けたこと。
BLESSはベルリン発の、1996年にスタートしたブランド。
そのショップがなんとも不思議!
まず、ショップを訪れるのにはアポが必要で、
しかもそのショップはBLESSのスタッフの家で、
彼は実際にそこに暮らしている。
その空間に服や靴やバッグが展示されている。
住人のベッドや雑誌・写真集のコレクション、食べかけの食器とかと共に
商品が並んでいて、実際に買ったりもできる。
もはやインスタレーションでした。
外国で、普通の人の民家に入れるだけでも貴重な経験だけど、
その上ハイセンスな最先端の表現に触れられて素晴らしかった。


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11年前のNYLON Japanに載ってたこのベッドシーツも売ってた。
実物と出会えて幸せ…BLESSのだったのね。







KW

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ベルリンのオシャレ地区、Mitteにあるオシャレギャラリー。



入場料は6€。現在のテーマは「ジャングル」。
色んなアーティストの作品があって、
そりゃーもう現代アートを絵に描いたような現代アート。
最高にイカしてたのがOlaf Breuningというアーティストの
「HOME」という映像作品。
リンクから見れるので見てみて!

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ギャラリー内本屋もソフィスティケイテッド。



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謎のダンスホール

そのKWのほぼ向かいに、不思議なカフェがあります。
名前はよく分からないんだけど…。
外庭はオープンカフェのようになっていて、
天気のいい日はそこでゆったりできる。
中に入ると、広い空間に暗めの照明。
その中にピンクや青のネオン照明があって、ちょっと懐かしい雰囲気。
ウェイターたちも古臭い制服着ていて、どことなーく共産主義国の匂い…。
なんともイイ味わいでした。
大きなダンスフロアがあって、バンドの演奏が出来るステージもある。
お勧めです。
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ソーセージと、ジャガイモ&ラディッシュのサラダのセットが
とても美味しかった。





レコ屋

ベルリンはテクノカルチャーが根付いているということで、
レコ屋もクラブもテクノが強い。
テクノに疎い私にはあんまり嬉しくないんだけど、
今回適当に調べて行ったレコ屋はどれもバリバリのテクノ専門で(笑)



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HARD WAXは、Kottbusserという駅近くで、
非常に分かりづらい奥まったところにある。
辿り着けただけでも自分を褒めたい。
一面グラフィティの階段を3階まで上って、
ディグってみるけど、テクノすぎて知ってる盤がひとつも無いの。
参っちゃった…。
でも、内装はイケてるし、試聴ブースも広々だし、
ディグった後の汚れた手を洗える洗面台とトイレもある。
硬派だけどちゃんと客のこと考えてる感じがしました。


もひとつはSpace Hall
こちらはオシャレな通りに面した入りやすい雰囲気のお店で、
入り口近くにはTシャツやトートバッグなどのグッズも沢山。
品揃えは、ロックやポップスからダンスミュージック、ヒップホップなど、
誰でも知ってるような盤が沢山あって一般向け。
ただ、奥に行くと立ち入り禁止かと思うようなブースがある。
カーテンで仕切られていて、その中1トーン照明が暗い。
この見事な仕切りの奥が、完全なる専門向け。
広い空間の中に大量のテクノレコードがある (ハウスも少し)。
試聴ブースではタバコも吸える。
きっとプロのDJ(志望?)であろうお兄さんたちが
黙々とレコードを探していました。

他にも行ったけど店名がドイツ語なんで忘れちゃった。
結局今回の旅で買ったレコードはフリマで激安でゲットした
オールディーズモノのみ。





クラブ

レコ屋ももちろん、ベルリンはクラブカルチャーも世界トップレベルと
言われている。その最高峰であるクラブ「ベルグハイン」は、
ドアポリシーが非常に厳しく、長い列に並ぶ客の半分以上が
帰されることもあるとか。

で、結局私たちは入れなかったんだけど(笑)
黒い服を着ていくと入れてもらいやすいという噂があって、
その列に並ぶ人たちは確かにみーんな全身黒。
その様は葬列のようで、ちょっと滑稽だったな。

ドアポリシーがあるのは良いと思うけど、
一瞬で判断されてしまうのは酷だよなー。
パラダイスガレージは会員制だったけど、
会員になるには面接を受けなければならなかった。
だから見た目だけでなく、その人の人となり、
人間性も見てもらえるクラブだったのに。

全身黒というドレスコードは、
テクノの帝王と呼ばれるジェフ・ミルズへのリスペクト?

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www.axisrecords.com

次行くときは、小っ恥ずかしいけど全身黒で行こう…。








ベルリン、大したカルチャーショックが無かったのが
良かったり残念だったり。
でもユース(心がユースな人)の息吹を確かに感じました。
多分パリよりロンドンよりニューヨークより、
アートやファッションや音楽が好きな人が
最も行くべき都市だと思います。
物価の安さは直にクリエイティブネスに繋がると思うし。



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バイバイめぐちゃん、ダンケ。



ああ、機内で観たアラブの古い映画が頭から離れないや。

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Coco Iijima

Author:Coco Iijima
ヒップホップ・アクティヴィスト
1990年 東京生まれ

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