been dazed and confused for so long 

虚構


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ヘルタースケルター、見てきましたよ。
公式サイト




ネットとかでは結構酷評多くて、蜷川実花ディスる人多いけど、
すごく面白かったと思うし、考えさせられた。一切退屈しなかった。
原作は岡崎京子大先生だから、そりゃストーリーは面白いに決まってるのだけど、
蜷川実花は原作を壊してないし、いい感じに仕上げてくれたと思う。
丸くおさめようとする映画ばかりの中、ヘルタースケルターは
バンバンやってくれたね。こういう論議の的になるような作品は、
作家自身が討論出来なくてはいけない。蜷川実花はそれができると思う。




ただ、美意識が嫌いだ。あの人の美意識がどうも好きになれない。
りりこ(主人公、沢尻ね)の部屋のインテリアも服装も化粧もヘンだし、
あれに女の子みんなが憧れると思わないし。一言で言えばセンスが悪い。

ま、そこはいいとして、ムカついたのはアンダーグラウンドにも精通
してるアピールと人脈の広さをアピールする演出。
渋谷のトランプルーム(イケてるパーティー会場)出しとけばオシャレ
だと思ってる感じがいい加減ムカつく。あと、蜷川実花のお友達が
たーくさん出てる。多分お友達全員出してる。ご本人も出てたし。
それが、facebookで充実した生活アピールする人みたいな感じで嫌だ。
ま、それを私が言っても負け惜しみみたいなものだけど。

蜷川実花をディスる人は、あの人の成功が悔しいところはあると思う。
好きか嫌いかは別にして、あの人は確かに時代を作った。





そんで、重要なのは役者さんたち。

やっぱ沢尻すごいわ。面白い。うまい。
セックスシーン、発狂するシーン、色々あったけど、全部良かった。
たまに純粋な子供みたいに甘えたり泣いたりするシーンもあったけど、
それも本当にうまくて。。女優なら、人間を演じるなら、おっぱい
出して、セックス演じるくらい当たり前で、沢尻はそれを当たり前に
やってのけた。他の役者さんたちもすごい。桃井かおりはめっちゃ自然だし、
寺島しのぶも普段とか違う雰囲気良かったし、鈴木杏ちゃんもなんか
色気あってよかった。水原希子ちゃんも本当に可愛くてはまり役で。





本当に、考えさせられた。素敵なファッションとか、憧れのモデルとか、
もう本当にありすぎて、毎日のようにめまぐるしく変わっていって、
その中から選んで、すぐ飽きられて。美やファッションは魔力だ。
私たちはまだ見る側だからいいかもしれないけど、
見られる側、作る側は普通じゃいられないよね。
まさにヘルタースケルター(狼狽する)。
美の基準を定めて、美を崇めて、押し付けて。
みんな違う顔、違う体で生まれてきたはずなのに、基準に合わせないと
行きづらいから、みんな顔を体を必死で変える。
だから街には同じ顔同じ体、同じ服の女の子たちで溢れてる。
それが虚構だってことに気付かない。全部をはぎ取られたら何が残るのか。
残ったもので勝負しようとする人が、今の日本には少ない。

私も、どうやって美やファッションと向き合っていいか何も分からないけど、
この映画を見て、少しでも考えようとする女の子が増えれば良いと思う。
ただの娯楽として見るのではなくて。




ひとつ、良かったとこは、テーマソングが浜崎あゆみだったこと。
全盛期のあゆって、本当にりりこみたい。あの頃あゆは、
家に帰ったら何を考えてたんだろう。りりこみたいなゴージャスな
部屋でゴージャスに生活してるあゆが想像出来る。
あそこまで崇められて、よく変にならなかったなあ。
あの人はすごい。


ひとつ残念だったとこ。沢尻のおっぱい。
全身整形で、人工的に作り上げて、元のまんまは目ん玉とアソコくらい?
なのに、乳首がすごく自然で…。そこが気になっちゃった。
もっとどぎつい蜷川実花的なピンクに塗っちゃえばよかったのに。
乳首だけ妙に人間味があって腑に落ちなかった。


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ベネトンの広告


大学の、田嵜先生のソーシャルコミュニケーションって授業で
ベネトン(イタリアのカジュアル系のファッションブランド)
の広告について討論するっていう授業があった。
前にも書いたけど、その授業、すごく面白くて。



ベネトンの広告といえば、各国のリーダー同士のキスの合成写真とか
同性愛問題とか人種問題、エイズとかセックスの問題、
世界の戦争や貧困を写した写真が有名で、その広告を作ってるのが
イタリア人の写真家のトスカーニ。


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この過激な、斬新な広告表現について支持派と反対派に無作為に
分けられて討論したのだけど、色んな意見がポンポン出てきて
面白かった。




・議論を起こさせることでベネトンに注目が集まる=広告として成功

・でもそのせいで被写体になっている人びとはベネトンに利用されている

・被写体の心情をちゃんと考えてるのか

・ベネトンがサポートすることでマイノリティが認められるきっかけになる

・服屋は服のことだけ考えてればいい

・服屋は服のことだけ考えてればいいというのは自分は自分のことだけ
考えてればいいっていうのと同じ。服以外のことを考えてる服屋は
自分以外のことを考えるきっかけになる

・ACとかがやったらダサいけど、ベネトンだからカッコいい

・問題から目を背けたいときもある。それを見せつけられている






この中には私の意見も含まれてるけど、みんなちゃんと考えてるなー
と思った。尊敬です。



「服屋は服のことだけを考えてればいい」という意見があったけど、
私はベネトンの広告は服屋の広告として、そんなにズレていないと思う。
私たちが普段着ている服は、デザインしたのは先進国でも、
ベネトンの広告に出てくるような発展途上国の人たち
(ここには画像載せられなかったけど)が作った服が沢山あるし、
それを着る人たちが住む国へ運ぶ人がいて、売る人がいる。
だから一人では服は着られないんだ。
ベネトンの広告に写っている人たちに助けられて服を着ているんだ。
(もちろん服は性の問題にも人種問題にも絡んでくる)


服を着ることは生活の一部であり、生きること。
世界と共存しなくちゃいけない。世界と共存するためには
色んな問題、世界を、フラットな目で見つめなきゃいけない。
それを、ベネトンの広告は教えてくれると思います。



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友達が言っていたけど、写真の撮り方も、しっかり広告写真的な
文法を踏まえて撮られていて、それでいてあれだけのメッセージを
発信して広告にしているのもすごい。

ま、ベネトンあんま人気ないけどね、ファッションブランドとして(笑)
みんなベネトンで服買わないもんなー。中身ももう少し頑張って欲しいです
 
 
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