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金谷ホテル


1月に、格式高いことで有名な日光の金谷ホテルに宿泊しました。

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今は昔、日光東照宮の楽師であったという金谷さんが、
外国の要人に向けて自宅の一部をホテルとしたことから始まったといいます。
レトロで、それも作り込んだレトロさではなく、本当に古いことが分かる感じ。
本来派手でゴージャスである赤色 (しかもヴェルヴェット感のある深い赤)が
床や階段の絨毯に使われていて、はっきりした印象がありながら、
欧米や中華圏で使われる赤とはまた少し違う、和服のイメージの赤で、
繊細な感じもしました。家具などの調度品が洋風で、洋館ではあるのだけど、
ところどころ和風の彫刻や置き物があり、見事な和洋折衷だと思いました。
(今思いつく和洋折衷の失敗例は都会の蕎麦屋)




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鹿ね。上に。

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こんな階段、一生のうちに何度のぼるんでしょう。


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本館の外、敷地内にあった滝平二郎みたいなランプ。





日光旅行は1泊2日で、大した観光は出来なかったけど、
ホテルの中をただ歩いているだけで楽しかった。
空間が素敵なだけでここまで楽しいものかと、
改めて空間が精神にもたらす影響を思い知った。

さらに金谷ホテル以外にも、同じ系列のカフェや、
通りに並ぶ、渋く、粋な佇まいの民宿や商店が良い雰囲気でした。
(もちろん狙って渋く粋であるのではない)
さらにさらに、東京・浅草と東武日光をつなぐ
東武日光線の座席も真っ赤で、ちょっと角ばってキュート。
移動も含め楽しいと、いい旅行になりますよね。

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話が大きくなりますが、
日本は一部の建築(その内装も含む)を除いた、
いわゆる一般的な家やホテルや商業施設のデザインが
イケてないことが多過ぎる。
地震大国だから、古いものは淘汰され、
常に新しいデザインに挑戦し続けなければいけない宿命にあるけど、
いわゆるシンプルモダン(の悪いとこ取り)に留まって、
つまらないどころか、大して居心地も良くなく、何も心に残らない。

特にホテルの内装。普通のビジネスホテル。
シングルで1泊1万しないくらいの普通のホテル。
ロビーも廊下も、肝心の部屋もつまらない。
普通のホテルだからもちろん個性とか派手さとか要らない
のは分かるけど、洗練されていないことが分かる。
大体どこも白いシーツに茶色かベージュの布団、
壁はクリーム色に近い白で、お風呂の感じもどこも一緒。

感情が高揚するような空間が欲しい。
建築やその内装だけでない。
街並や風景も、美しいと思える場所がもっと欲しい。

こないだ『かぐや姫の物語』観たんです。高畑勲の。
アニメーションが美しく、人間が生まれ、
この世界のあらゆる美しいものに囲まれ、
魅せられ、それによって生きる喜びを感じる様が描かれています。
草木や花、建物や着物。自然のものから人工のものまで、
この世には美しいもので溢れている。
美しさって、生きる喜びに直結すると思うんです。
もちろんこんな簡単な話じゃないけれど、かぐや姫、良かったです。

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別にレトロな佇まいだけが良いわけではない。
新しさを感じる、なんなら奇をてらったようなものだって、
守りに入らず、挑戦しているならまだましな気がします。
美しい場所や面白い場所を教えてください。
その場の空気が変わるような、時間が止まるような場所。


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春画展


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http://lar-japan.com/archives/27127


春画展行ってきました。

文京区の永青文庫にて。
話題にもなってるし、日曜日だったしで激混み。
それに萎えちゃったのもあるけど、結構つまらなかったかなあ。

なんかね、期待してたほどエッチじゃなかった。
もっと恥ずかしくなるくらいの刺激を求めて行ったのに。
( あそこに来てた人全員、刺激を求めに来てたはず…。)
18禁にするほどのことかなー?
なんでだろ。あんなあけっぴろげに見せられちゃうと何とも思わない。

グッズも全部ダサめのうえ高くて嫌になっちゃった。
もっといいTシャツ、いいトートバッグ、文房具、
センスのいい学生とかに作らせたら良かったのに。残念。

確かに絵は綺麗だしユーモラスだし、それぞれ個性的で面白いんだけど、
あーやって公の場で堂々と展示されちゃうと感動が薄れちゃうなあ。
やっぱ「アート」っていうくくりで見に行くと全然エロティックじゃない。





春画ってさ、日常生活で接してしまう「不意の春画」が一番良いんだよね。

中学生のとき、学校の図書室の歴史図鑑みたいのを読んでいて、
ページ見開きに大々的にあらわれた春画。
あのときの衝撃は忘れられない。
なんにも知らなくて、男性のアレのサイズに(完全に誇張だけど)
驚愕していたあの頃の私。かわいいなあ。
中学校という場で、しかも図書館というアカデミックな場で、
ひとりあんなものを見てしまった羞恥心と優越感で、
本当に失神しそうになったのを覚えてる。


あとは去年、祖母が亡くなった後の遺品整理でのこと。
祖母の持ち物をとりあえずばらけて整理しようと、
引き出しからガサゴソしてたところ、
絵巻の春画が出てきたときの衝撃たるや。
うちのおばあちゃんて、「淑女」という言葉の似合う、
大人しい可愛いおばあちゃんだったけど、
あんなもん隠し持ってたんだ…!というギャップ。
そこにグッと来たし、エロティックを感じましたね。
昔は嫁入り道具として、親が娘に春画を渡していたといいます。
それで子孫繁栄してきたんですね、日本人は。
ありがとう春画。私たちが生まれてきたのは春画のおかげ!

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そういった春画体験が、春画展には足りなかったかなあ。
もっとショッキングであって欲しかった。






ちなみに、展示会場には何人ものボーイ (係員) が立っていたけど、
その人たちが結構しゅっとした細身のイケメンで、
一日中立たせられて案内させられ、自由を抑圧されてる感じがして
彼らのほうが春画よりも何倍もエロかったです。
主催者側の意図なのかな、とすら思います。
というわけで、12月23日までなので、未見の方はぜひ行ってみてください。

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http://bp.shogakukan.co.jp/kuruma/

2004年の広告


なんちゃらクリエイティブ•ディレクターみたいになっちゃうけど。

広告は本来消費されるものですよね。
ビジネスのために使われて、一定の期間が過ぎれば、
大抵は忘れ去られていくものです。
装飾として、絵画や彫刻を飾ることは一般的でも、
広告写真や販促用などに作られたオブジェなどを飾ることは、
本来の目的ではない。

それでも忘れられない広告って沢山ありますね。
60-70年代の日本はそれがとても面白くて、
グラフィックデザインの大巨匠・亀倉雄策や横尾忠則、
田中一光などの仕事は、単なる広告として忘れられず、
今でも当時のポスターなどが高額で売られている。

特別意識しなくても、普通に生活していれば、あらゆるところで広告を目にする。
電車の中吊り、テレビCM、雑誌のページ、ウェブサイトの隅、SNSでのプロモーション。
イライラすることも多いけど、(特にYouTubeね…!)見ていて楽しい。







中学3年生のとき、まわりの女の子たちが夢中になっていた
SeventeenやらPopteenなどのファッション誌にどうしても馴染めず、
立ち寄った本屋でちょっと奥のほうにある大人っぽい雑誌(いわゆるモード誌)を
ドキドキしながら手に取り、当時はそれが何なのか分からなかったけど、
「私の世界はこれだ」と思いました。
それでページをパラパラと捲っていくと、それはもう、
私の運命を永遠に変えたであろう広告に出会いました。





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2004年 GUCCIの秋冬のキャンペーン。


これにやられました。


シンプルな構図だけど、様々な憶測をかき立てて、
写真一枚で濃厚なドラマを描く、この広告に惹き付けられました。
「成熟した大人の女が性愛にひれ伏す脆さ」を、
14歳の私は知ってしまった。
子供でも、これがどういう状況なのか分かった。
官能的で、ちょっとスキャンダラスな大人の世界を覗いた気がして、
このイメージが頭から離れなかった。

ここから私は一気にモードの世界に取り憑かれてしまった。
その日から今日まで相も変わらず。




この広告を創った側のことを考えると、苦労が思いやられる。
お酒のこぼれ具合、灰の落ち具合、リボンのほどけ具合、口紅のつき具合…
何度も何度も試行錯誤を重ねたことでしょう。
しかも氷は溶けるから、撮影のスピードも求められただろう。
きっと何度もやり直しただろうな…
でもきっと、すごく楽しかっただろう。
撮影はGuido Mocafico というスイスのフォトグラファー。
私に大人の階段のぼらせてくれたプリンスだわ。



かといって、私がGUCCIなんか買えるわけも無いし、
正直お金が沢山あっても、GUCCIは買ってないかな〜
それでもブランドにとってイメージってとても大切で、
そのために各ブランドは毎シーズン、これでもかというくらい
カッコいいイメージで打ち出してくるし、
起用するモデルもフォトグラファーも一流。
高級ブランドであればあるほど、広告も「高級」です。
その「高級イメージ」を、中学生でも買えるファッション誌で
毎月堪能できるんだから、それはそれは夢中になって読みふけりました。
もちろん雑誌の記事やエディトリアルはメインだけど、
それを彩っているともいえる数々の広告は、いまだに忘れません。
写真見せられれば、いつのどの広告で、モデルやフォトグラファーが誰かも言える。







広告が広告以上の意味を持つことはある。
人生を変えることだってある。
広告はそれを望んでいなくても。

広告業界って (特に日本は?) その体質が悪名高く、
そこで働く若い人々は、日々辛い思いをしていると思います。
私の友人も何人か過酷な状況にいるけど、
どうか忍耐と努力に値する結果がつくことを願います。



エンブレム問題


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ぐるぐる色んな思いが渦巻いているので、
なるべく簡潔に。

時事問題に口を出すと本当に面倒なことになるので、
いつもミュート決め込んでる私だけど、
今回のエンブレム問題、そろそろ落ち着いてきただろうし、
私なりに思うことを整理してみました。




1.
エンブレムが発表された当初、個人的にはダサいなと思ったし、
残念に感じたし、1964年の亀倉雄作の東京オリンピックエンブレム
と比べ、どうしても劣ると感じた。
だけど、テレビでもネットでも報道されまくって、
あのロゴのコンセプトや、ロゴから派生して提案できるグッズなど
色々知って、「プロの仕事」を見せられた気がした。
そこは素直に尊敬というか、すごいなって思った。
だけどどうしても好きにはなれないんだ、あのロゴ。




2.
どう考えても、ネット民を中心とした佐野さんへの誹謗中傷はひどい。
例え、仮に、佐野さんが盗用していたとしても、
あんな風に中傷する権利はない。
佐野さんの過去の仕事に問題があったり、対応の仕方が悪かったとしても、
あそこまでのリンチは許されない。
ひどいものでは「自殺しろ」とかいう書き込みも見た。
そんな書き込みをすること自体、犯罪行為だということを分かっていないのか。
それこそ書き込んだ人を吊るし上げた方が良い。
中傷しないまでも、蔑み、ネタにして笑うような風潮を作る
民度の低さにはつくづくあきれた。だけどそれは私も同じことで、
「あんまりに叩かれている佐野さんが可哀想」と感じるまで、
なんとなく面白がっていた自分を今恥じています。
佐野さん、その部下、家族の受けた傷の代償を、誰が払うんでしょうか。




3.
オマージュ、パロディー、パクリの線引きはどこからで、誰が作るのでしょうか。
パクリの中でも、どこまでがセーフで、どこからがアウトなのでしょうか。
それは誰がどこで教えてくれるのでしょう。
私は芸術学部を卒業したけれど、そういった授業は無かった。
パクることがこんなに問題になってしまうのなら、
芸術全般を教える大学は、その線引きはどこなのかを授業したほうが良い。
今回の件で、国民全員が、デザインという仕事について、
オリジナリティについて、よく考えさせられたと思う。
それを学びたい人、学ぶべき人は沢山いるはず。
日本の芸術教育は、非常に非常に未熟だと思います。




4.
国立競技場の問題もあって、なかなかの難産になりそうな東京オリンピック。
オリンピックが原因になって経済破綻しそうになってる国もあるから、
日本のことも考えると末恐ろしい。
そもそも30年以内に70%の確率で直下型地震が襲うと言われている東京で、
どうしてあそこまで招致頑張ったのでしょう。
それでも、オリンピックやスポーツ全般に全く興味の無い私でさえ、
みんなが同じ目標に向かって頑張って、世界中から人が沢山来てくれて、
そうやって活気づくのなら嬉しいなーと思いました。
「TOKYO」と発表された瞬間、大の大人達が子供のように
はしゃいで狂喜乱舞する様は見ていて嬉しかった。
やると決まってしまったものはしょうがない。
楽しく迎えて、終わってからも後味が悪くならないよう、
なるべく協力的な姿勢を貫きたい。
(私が何に協力できるのか分からないけど)
全てを乗り越えて、良い結果に終わってほしいと願います。




上のイラストは、イラストレーターのAki Ishibashiさんのもの。
インスタグラムでフォローしてて、このイラストが出てきた。
かわいいね、ゆるエンブレム!
優しいコメントにもとても感銘を受けました。
アカウントこちら

Rene Gruau


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ルネ・グリュオのイラストって「大人の女」すぎて、
「好き」を公言するのがちょっと生意気な気がしていました。
だけどそろそろ手出してもいいかなー。
テイストとしてガーリーもロリも大好きだけど、
現実の自分はどんどんそこからかけ離れていくわけですし。

ルネはイタリアのファッションイラストレーターで、
40年代〜70年代、VOGUEの紙面やディオールの広告などを彩ったそう。



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色と(特に赤や黒や黄色など、少しの色しか用いない)、
構図と(ここを選ぶか!っていう斬新な切り取り方)
線が(シンプルな線だけで女性のフィギュアを表現する)
とても特徴的で、特に彼が活躍していた時代では新鮮だったでしょう。



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ちなみに私、この人と同じく、左目の下にほくろありますのよ。



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ファッションイラストレーションとは便利で、
ファッションの世界観を伝える一番重要なポイントですよね。

ファッションデザイナーは考案したデザインをイラストで表現する。
イラストを見たパタンナーに実際に服を使ってもらうから、
そのイラストでどれだけ自分の世界観を表現できるかが重要。
絵が描けない人はファッションデザイナーになれない、
とよく聞くのはそういうことだったのね。
(もちろんデザイン、パターン両方やる人もいるけど。)

だから「世界観」を伝えるためには、事細かな服の情報よりも、
雰囲気が重視されたりもする。


ルネはファッションデザイナーではないけど、
そのシンプルなイラストから、実際の服が目に見えるよう。
クリスチャン・ディオールや、きっと他のデザイナーも、
ルネのイラストにインスパイアされたことでしょう。



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セクシーで女性らしいけどマニッシュで、上品で強い。
孤高で自由で、人生を謳歌している。タバコが似合う。
ユーモアもあって、恋愛経験も豊富なんでしょうね…
年齢はきっと40、いや50かも。こういう大人になりたい。

ロリ至上主義の日本ではそこまで受けてないかもしれないけど、
ルネを好きになれば、年を取ることが楽しみになりそう。



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プロフィール
 
 

Coco Iijima

Author:Coco Iijima
ヒップホップ・アクティヴィスト
1990年 東京生まれ

気になることあったらコメント、
またはメールaaliyahr.kelly2001@gmail.com ください。
大歓迎です。お仕事のご依頼も上記アドレスまで。

 
 
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